京杉の家完成見学会に参加しました(4月1日)

 ポカポカ陽気の年度初めの日に、昨年12月14日に見学した住宅ができあがったとのことで、完成見学会(京杉の家が主催で、百年の会は共催)に参加しました。

 前回のように外観がシートに覆われているわけではなく、家の様子が外からもよくわかります。やや黒っぽい色になっていますが、年数が経過すると木材にも年季が入り、落ち着いた雰囲気になるとのことです。
京杉の家見学2018-1

 2階部分は日光が入ってとても明るく、天井部分の野地板(4cmの厚さ)がそのまま見えるようになっています。天井裏には断熱材が入っていて、空気も通り抜けるので夏の暑さはきちんとしのげるようになっています。フローリングや畳も暖かみがあり、左手前のピアノを弾いたりしたら心地いいだろうと思います。
京杉の家見学2018-2

 1階のフローリングにはツガの板(高知県にある国内唯一のツガ専門製材所)が用いられていたり、床暖房が導入されていたりなどいろんな工夫が見られます。施主の方は仕事を退職され、終の棲家としてリフォームされたとのことで、家の中に滞在している時間が現役世代より長いことを考慮すると、快適性はきちんと追求すべきです。社交的であればいろんな人を招いて楽しむ場としても活用できそうな気がしました。
京杉の家見学2018-3

 いずれにしても、施主の方のご厚意によって今回完成見学会を開いて内部を見せてくださり、感謝するばかりです。<Nose>
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百年サロンを開催しました(3月7日)

 3月7日(水)に、京都ペレット町家ヒノコの2階で本年度(2017年)最初で最後の百年サロンを開催しました。

 京都女子大学家政学部(林業女子会@京都)の秋田麻菜香さんを招いて、卒業論文「現代の地域型木造建築産業における業務連携形成に関する研究」の内容を報告してもらいました。当日は、平日の夕方18時30分過ぎだったにもかかわらず、10数人の方々が参加して下さいました。林業、木材業、建築設計など京都府内で活動する様々な人から丁寧に聞き取ったことをまとめ、今後の展望として木材コーディネーターの役割を強調されていました。
百年サロン2017-1

 終わってからは、木屋町御池にほど近い「燻し銀」という店で壮行会を行いました。好立地なのにリーズナブルな金額で飲み放題のコース料理がおいしくいただけ、その後の二次会も含めて満足しました。
百年サロン2017-2

 熱心な卒業論文への取り組みは今後必ず活かされると思われ、次なる活躍が楽しみになりました。

第7回ライフ・アンド・フォレスト(1月7日)

 2011年から始まったライフ・アンド・フォレストは今年で7回目を迎え、前身の「日本林業再生の道」を上回ることになりました。今回のテーマは、「先生たちの本音~林業人材育成の現場から~」ということで、なるべく現場で教育に従事している先生方から「本当は何を思っているのか」を聞き出そうとしました。なお、ご都合により登壇予定だった九州大学の佐藤宣子さんは欠席なさいました。

 1人目の杉本和也さん(岐阜県立森林文化アカデミー)は、所属する大学校での教育内容を具体的に紹介してくれました。実務主体のエンジニア科では、植林から伐倒・搬出に至る林業作業だけではなく、炭焼き、獣害ネッ張り、キャンプといったことも経験すると聞き、多角的な働き方のできる「即戦力」を育てようという姿勢が明確でした。昨今の林業教育機関設立ブームの前から継続していることもあって、理念などがしっかりしています。
ライフアンドフォレス2018-1

 2人目の小山敢さん(鳥取県農林水産部)は、オーストリアの安全教育を取り入れた「とっとり林業技術訓練センター」を2017年に開設されました。伐倒や枝払いの基本動作を反復できるよう工夫し、緑の雇用の研修生など延べ約150人が参加したそうです。実際に、2017年には新人の林業労働災害発生数がゼロになったとのことで、目に見えて効果が現れていることがわかりました。象徴的に示す「Gut Holz」という言葉はとても印象的です。
ライフアンドフォレス2018-2

 3人目の田村典江さん(総合地球環境学研究所)は、欠席なさった佐藤先生のプレゼンテーション資料を代読するとともに林業の人材育成に関する概略的な説明をして下さいました。川上から川下までをつなぐ林業関連の人材としてエネルギー(温浴施設の熱源)、特用林産(ジビエも含む)、空間利用(森のようちえんなど)がもっとあってもいいとの指摘は大いに首肯できます。
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 4人目の高部圭司さん(京都大学大学院農学研究科)は、京都大学農学部森林科学のポリシーやディプロマ(学習目標)についての紹介があり、続いてカリキュラムの内容(日本の林業・林産業を教えていない)、学生は使命感だけでは動かない(儲かる林業や林産業の重要性)、潔癖すぎる生活環境(ゴキブリや蚊の忌避)、インターネットやスマホへの依存、集団行動を好まないといった課題の指摘がありました。
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 こうした講演や話題提供を受けてのパネルディスカッションでは、コーディネーターの田村さんがフロアの参加者からも意見を求めるなど、ユニークな進行のおかげで一体感を持った場になりました。個別の参加者の顔が見える関係性に基づいたイベントの大切さに気付かされる好機でした。
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 最後に、当会代表理事の田村宏明さんから心に残る言葉を散りばめたあいさつをいただき、多くの方々の協力を得て行った本年度のシンポジウムは無事終了しました。
ライフアンドフォレス2018-7

 どちらかといえば「林業のプロ」向けの内容だったこともあって、旧来のような若年の女性の参加は少なかったですが、他ではあまり聞けない話題提供について好意的な評価が多く、企画をサポートした立場としてはありがたいところです。一口に林業といっても多様な関わり方があり、今後もそうした特性を活かしつつ、イベントの企画・運営ができたらと考えています。これからもよろしくお願いいたします。<Nose>

住宅見学をしてきました(2017年12月14日)

 すっかり報告が遅くなりましたが、2017年12月14日に当会の代表理事・田村さんの案内で建築中の住宅を見学してきました。

 棟上げが終わったばかりで、まだ外側はシートで覆われており、これから工事がまだ続きそうな状況でした。元からあった家をそっくり建て直す方式で、前庭にあったアカマツがそのまま残されています。
住宅見学1214-1

 内部もようやく壁、床、天井がある程度できたところで、まだ床張りが終わっておらず、どんな構造になっているかがよくわかります。一部の合板を除くとほぼ無垢材のみ用いられていて、いろんな工夫をしながら耐震性を確保しているとのことでした。
住宅見学1214-2

 例えば、屋根の重みで軒先が下がらないように梁を延ばして軒桁を支える手法が採用されています。木造の軸組工法で耐震基準を満たそうとすると様々な「ワザ」が求められ、長年そういった物件を扱ってこられた田村さんだからこそできる部分は大きいのではと感じました。
住宅見学1214-3

 3月までには完成の見込みとのことで、また改めて見学させてもらえたらと思います。<Nose>

総会の開催

5月29日に、ひと・まち交流館京都で、2017年度の百年の会の総会が開かれました。今年は会員外の方の参加もあり、30人前後の出席となりました。
総会前には、記念講演として、百年の会会員の中川さんにお話していただきました。地元の資源を活用し、地元に雇用を生むという理念のもと、花背で製材所を開き、花背の天然のモミの木を構造材として長年京都に供給してこられたそうです。総会の理事の挨拶でも、中川さんのところで製材された材によって既成概念が打ち破られたエピソードが言及されていました。今そこにあるものを、工夫して利用するという信念を勉強させていただきました。
総会は、去年度の決算と今年度の予算及び方針の決議を中心に行いました。
 総会前に参加者の自己紹介を行い、その中で新たな学生事務局員の紹介も行いました。事務局の顔触れも増え、今までよりも活発な1年になれればと願っています。
今年度もどうぞよろしくお願いします。
(aoyama)
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NPO法人 京都・森と住まい百年の会の活動目的などはホームページを参照下さい。
http://www.kyoto100.com/

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