9月10日 本仕込み見学会

9月10日に中源さんと共催した「本仕込み見学会」に参加しました。
s_中源前

「本仕込み」とは京都の北山でのみ伝えられてきた林業の伝統技法です。切った木をすぐに山から降ろすのではなく、数本の木を切って、まだ切ってない木に立てかけた状態で数日乾燥させる方法です。その際皮をむいてしまうのですが、先端の枝は葉をつけたまま残しておきます。この「葉枯らし」で木材中の水分が葉を通って出ていきやすいようにします。
s_皮むき

参加者も体験することができました。

s_皆で皮むき

台杉についての説明も受けました。台杉は庭園の観賞用という印象が強かったのですが、本来は北山のれっきとした林業用の栽培方法とのことです。若い木を切り、切り口から生えてくる数本の芽を適度に摘み、1本の株から複数本の幹を生やします。これで、垂木の太さの材を短いサイクルで得られる上に、新たに植える必要がありません。斜面が急で、土地が痩せている北山だからこそ生まれた方法です。
s_台杉

近くの神社にある「白杉」と呼ばれる木も見学しました。これは、北山でよくみられる品種の母樹で、年輪が緻密でねじれが少ないそうです。
白杉

丸太磨きも体験させていただきました。湿らせた砂で天然の絞り丸太を磨き、より滑らかな木肌にします。
s_磨き

磨くのに使う砂は、昔から近隣の滝つぼで採取されるものを用いていて、砕けやすく研磨に非常に向いているそうです。旅の高僧がこの場所で倒れ、村人に助けられたお礼に、「この砂で丸太を磨くと村が繁栄する」と教えたという言い伝えがあります。
s_砂

奥の丸太も見せていただきました。床の間の床柱として用いられるそうです。
s_蔵

社長の中田さんも、現場の親方も多くのことを教えてくださいました。山の手入れが行き届かなくなったり、あるいは伐採後の植林が蔑ろにされたりしていることを非常に危惧していらっしゃいました。日本の森林の変化は、喫緊の課題だと改めて思いました。

ありがとうございました。
<aoyama>
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7月17日匠の祭典

7月17日に京北で行われた「ハツル ケズル 切ル 匠の祭典~匠の技を次世代へ~」に見学に行きました。

当日は雨の予報でしたが会場は晴れてとても暑い一日でした。

この匠の祭典では、日本の木造建築で使用されてきた木材を加工する道具,「鉞(まさかり)」,「釿(ちょうな)」,「槍鉋(やりがんな)」,「大鋸(おが)」の名人の模範演技の披露や,これら道具を使った木材の加工面の美しさを競う競技会が行われました。

僕達は名人の模範演技を見学させていただきました。

Takuminosaiten_160727_1
これは鉞(まさかり)の実演している様子です。

鉞といえばあの歌の印象で木を切り倒す道具だと思っていました。。。

実際は丸太を材にする道具のひとつでした。
まさかり→ちょうな→やりがんなの順に使って丸太を材にます。

丸太の上に乗った名人が一定のリズムで鉞を振り下ろしていって、どんどん面ができていくのは見ていて面白かったです。

Takuminosaiten_160727_2
お次は釿(ちょうな)の実演をしている様子です。

写真は大きな釿を使って鉞で作った面をきれいにしているところです。

で、どれくらいきれいになるかというと
Takuminosaiten_160727_3
見事!


最後に槍鉋の実演の様子です。
Takuminosaiten_160727_4

槍鉋は棒の先に刃がついており、それで表面を仕上げます。

槍鉋を使って仕上げる材は上等なものだけで、庶民の建物では滅多に使われることはなかったそうです。

押しても引いても削れるのが特徴だそうです。

この匠の祭典は本当に多くの人が参加していました。
県外の方や海外の方の多く参加されており、日本の伝統的な技術に対してたくさんの人が関心を寄せていることが分かりました。そしてなにより若い人が多かったのが驚きました。
今後もこのような大会を続けて、広くおおきくなってほしいです。
ありがとうございました。
<Setoyama>

7月18日 木村桐材様見学


7月18日に木村桐材様の工場を見学させていただきました。
参加者は僕含めて3人でした。




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工場前では桐が乾燥されています。このように丁寧に横かけで乾燥しているところは少ないそう。

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桐箱製造をされています。桐箱の需要は京都では特に多いそうです。陶器を入れる箱や、茶道具を入れる箱が作られています。


さて、桐ですが、特徴としては非常に軽いです。実際に持ちましたが、軽いので桐ランドセルなんて作ってみたくなります。そんなランドセル持ってたら格好良いけど、子供には落ち着きすぎでしょうか(^-^)/。

また、成長が早いという特徴もあります。昔は女の子が生まれると桐の苗木を植え、嫁入りの時に伐採し、その桐をつかって桐タンスや長持を作ったのだそう。今よりも嫁入りが早く15~20年であったことを考えると驚くべきスピードです。

成長の早さはもちろんですが、タンスに桐が使われる理由は他にもあります。一つは乾湿調整をできることです。湿度が高くなると桐は膨張し気密性が高まり、タンス内に湿気が入ることを防ぎます。乾燥時は収縮し、中が蒸れないように通気性をよくしてくれるのです。

木は生きている!


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このように隙間が空いています。湿度が高くなると閉じるのです。このあそびを作るのがまさに職人技。
本当に微妙で繊細です。

もう一つの理由が防火性能の高さです。桐は熱伝導率が低く、表面は燃えても中まで火が回るのに時間がかかるのです。金庫の内部に使えば、大切な書類や紙幣を守ることができます。見た目は黒焦げになっても中の着物は無事だったということもあったそう。



さらに桐には不思議な不思議な特徴が。なんと芯に丸い穴が通っているのです。

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あたかも、人工的に開けた穴のようです。



桐箱を見せていただきました。木の釘を使って組み合わせています。

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本当に小さい。僕の指が大きいわけではありません。

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機械で削っています。この後、かんなを使って手作業でもう一度削ります。

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超仕上げのあとのかんなくず。超仕上げは機械による文字通り最高レベルの仕上げ。表面スルスルになります。



桐の産地は色々あります。しかし、最近は外国産が多く、国内産が少ないそう。産地によって違いが出るのが色合い。国内産の白い美しさに比べて、台湾産は黒色が入っていて着物と合わせたときに着物が引き立たないそうです。また、アメリカ産はもともと日本から渡った桐が育てられたので、色合いは国内産と似ています。

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左からアメリカ産、台湾産、中国産。

見学の中で桐について知らなかったことが次々と出てきます。本当に桐は木の中でも面白い木だと思いました。
木村桐材様、工場を見せていただきありがとうございました。


<kinugasa>

間伐・製材体験会に参加しました

 6月19日の京都林・材・建青年会議所の間伐・製材体験会に参加してきました。林業から、製材、建築まで手掛ける伊東木材さんの森での間伐と、製材所での加工を見学してきました。

まずは間伐です。林道を通って山に入ります。写真はフォワーダーとよばれる集材用の機械です。
運搬機

これはプロセッサという機械で、木材の枝を払い、等間隔で切ります。
プロセッサ
ここにチェーンをまいたタイヤのようなものが二つ並んでいて、木材をそれに挟んで回転させることで、長さを測ります。チェーンソーもこの中にあります。
プロセッサの手

斜面下方向に傾いていた木を、くさびを打ち込んで、斜面上方向に倒れるよう調整しつつ倒しています。
打ち込み

僕も間伐の体験をさせていただきました。初めてのチェーンソーで、介添えしていただいていても、非常に緊張しました。のこぎりでの間伐は1度経験したことがあったのですが、チェーンソーだとその時とは全く別の作業であるかのように、抵抗なくするすると刃が進んで、怖さを感じました。倒したい方向を確認して、慎重に伐ったつもりだったのですが、倒れた方向はずれてしまい、別の木にかかってしまいました…。思い通りの方向に倒すのはとても難しいです…。
今回は重機も通れる林道のそばだったので、重機でかかり木を引っ張ることができましたが、重機も来れない山奥だと、その場にあるものでなんとかするしかありません。こうしたかかり木の対処が、重大事故の大きな要因で、ベテランでも亡くなることが少なくないそうです。
間伐

これも百年の会からの参加者が伐った写真です。これは意図通りの方向に倒れました。
倒れる瞬間

 山からおろした木をそのまま製材所に運びます。参加者も車に乗り合わせて、移動します。案内してくださった足立さんに、道中「なぜ今国産材を消費しないといけないのか」「なぜ国産材は売れないのか」などのお話をうかがいました。今まで自分がなんとなくしか考えずに受け入れていたことについて、経緯を踏まえて説明を受けることができてよかったです。
荷おろし

 材木を固定した台車を、回っているのこぎりに向かって前進させて、板の形にカットします。
台車
 のこぎりの刃に沿って、レーザーが後ろから当たっていて、それに合わせて材木をずらして、板の厚みを調整します。捨てる部分ができるだけ少なくなるようにカットします。
カット
 お昼時までに製材まで終わりました。想像以上に早かったです。山で切った木が板になるまでの一連の流れを見るという貴重な体験ができました。

 チェーンソーアートで彫ったお猿さん。毛並みがとても美しいです。五郎丸ポーズですね。
チェーンソーアート

<aoyama>

5月28日林業bar

5月28日に「魔法にかかったロバ」で開かれた林業barに行きました。

店長の竹内さんにこのbarのことを教えてもらってからずっと行きたいと思っており、今回念願かなって行くことができました‼

この林業barは林業に絡めたユニークな食事や、愉快なお客さんとの会話を楽しめる場所です。

そのユニークな食事のメニューはこちら
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名前も面白くて、つい注文したくなりますよね(*´v`)
僕らが注文した料理をいくつか紹介していきたいと思います。

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こちらは「ローストシカ」
鹿肉をローストした一品です。店長の竹内さんがご自身で作られたそうでとてもおいしかったです。
人気もすご僕らが注文した直後に売り切れていましたヽ(´∀`)ノ

つぎは「シカブシサラダ」
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この日はシカブシではなくシカのそぼろでしたが、こちらもエスニックな味付けでとてもおいしかったです( 'ω')


またカクテルは以前百年サロンで講演していただいた古原さんが作ってくださいました。
古原さんはバーテンダーもやってらっしゃた方なので本格的なカクテルを頂けます。
しかもそんなに本格的なお酒でありながらリーズナブルな値段で飲めるという良心設計になっています!

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これは「ヒノキ角ハイボール」です。
ヒノキの角材とヒノキの葉が入ってますw
ハイボールにはヒノキを漬けたウォッカで香りをつけており、口に含んだ瞬間あのヒノキ独特の香りが広がります。
独特な味なので好き嫌いが分かれるそうですが、僕にとってはクセになる味でした。

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こちらは「Cryptomeria japonica」です。杉をイメージしたカクテルです。
「Cryptomeria japonicaとはなんぞ?」と思っていたら杉の学名だとそうです(o^―^o)
青は春の空、グラスの縁のシナモンは花粉を表しているそうです。
なんと中の氷には杉の新芽が閉じ込められています!
ちなみにコースターも杉です(´∀`*)
すっきりしていてとても飲みやすかったです。

ここで紹介した以外のものも注文したのですが、どれもおいしくてたまりませんでした。
また多くの人ともお話ができ面白かったです。

次回は6月18日に開かれるそうなので今から待ち遠しいです。
<setoyama>
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Author:kyotos100
NPO法人 京都・森と住まい百年の会の活動目的などはホームページを参照下さい。
http://www.kyoto100.com/

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